老猫
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老猫との暮らし今や猫も人間同様、長生きの時代ですから、 老猫との暮らしを考えないわけにはいきません。 老猫なんて関係ない、とついこの間まで思っていました。 …が気づけば我が家のニャン≠烽ィばあちゃん猫になろうとしています。。 おかげさまで元気ですが、よくよく見ると年を重ねるとともに、 少しずつ変化はしているのです。 ここでやはり、老猫について考え、老猫に「してあげられること」を知り、 いつまでも一緒に楽しく暮らしていきたいと思うのです。 ![]() |
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ペットフードからもわかるように7歳は老猫期の入口といえるでしょう。 人間でいえば50歳を過ぎて老いが始まろうとしている頃です。 老化現象としては、視力・聴力が低下する 聴力が低下したために声が大きくなることもあるようです。 筋肉が衰えてくるため運動量が減り、睡眠時間が長くなるなどがあげられます。 これは7歳になったから、必ずこうなるというものではなく、 ![]() まったくそのような老化現象など感じられないコもたくさんいます。 ただ、確実に老いは進んでいることを忘れずに 一年に一度は健康診断を受けるなどして いち早く異変に気付いてあげられるような飼い主さんを 目指しましょう。 猫は、1歳を過ぎたころから外見の変化があまりないので、 愛猫が年をとったことを実感しにくいものですが、 猫の年齢を人間の年齢に置き換えて、そのケアを考え 愛猫を元気な老猫にしましょう。 猫と人の年齢換算表
![]() 猫も年をとると、白髪になります。 一番目立つのが目や口の周りで 10歳を過ぎたころから白い毛が見え隠れしはじめます。 白い猫や顔周りが白いコは、その変化は見て取れませんが 色の濃い毛のコは一目瞭然です。 また、全体的にも毛の色が薄くなっていきます。 背中に黒い線が一本入っていたのに、そこがこげ茶になったというように…。 実家で20年ともに暮らした猫は、サビ猫で白い毛は一箇所もないコでした。 ヒゲも黒、肉球も黒でした。 パッと見が黒っぽかったのに、全体的に茶色猫になり、 ヒゲは黒かったのに白ヒゲが入るようになりました。 白いヒゲを発見したときは、ちょっと悲しい気持ちになったのを覚えています。 ![]() ![]() 〜〜若い頃から慣れさせることが大事〜〜 ![]() 老猫になると爪とぎをあまりしなくなるコがいます。 爪とぎをしなくなると爪がどんどん長くなって肉球に刺さってしまったり、 余分な爪を思いも寄らぬところに引っかけてしまい ケガ(骨折など)をしてしまうこともあります。 爪切りには若いうちから慣れさせておくようにしましょう。 ![]() 老猫になるとまめに毛づくろいをしなくなる場合があります。 そのため、皮膚病にかかってしまわないように、 定期的にブラッシングをしてあげましょう。 ブラッシングを嫌がらないように若いうちから慣れさせてあげましょう。 ![]() 歯周病は老猫の多くがかかっているといわれている病気です。 歯周病がひどくなると食べ物を食べることができなくなり、 それが原因で他の病気になってしまう老猫や 衰弱してしまう老猫も少なくないので、 絶対に防ぎたい病気のひとつです。 やはり若い頃から歯みがきに慣れさせておくことが大切です。 歯みがきについては『猫のしつけ』のページもぜひご覧ください。 病院で歯石を取り除く方法もありますが、全身麻酔で行われるため、 若い猫でも避けたいところです。 まして老猫には全身麻酔の負担はかなりなものとなってしまうでしょう。 実家で飼っていた猫ですが20歳まで長生きしてくれて虫歯ゼロ!歯周病なし! 獣医さんにほめられました。 そのコは発砲スチロールをかじっていました。 人間側としては発砲スチロールの箱が暖かいので ベッドにと提供したものでした。 狙い通りそこは猫のお気に入りのベッドになり、 いつの日にかそれをかじるようになりました。 その結果が、歯磨きになっていました。 発砲スチロールのベッドは見栄えは悪いかもしれませんが 本当にオススメです。 ただし弱点が・・・ かじった発砲スチロールのカス・・・ これを掃除するのは中々大変な作業でした。 けど、愛猫の歯のためと 何といっても、新しいものに変えてあげると 喜んで爪をといだり、かじったり・・・夏場だってはいっちゃうくらい 好きだったその姿をみると掃除くらいいくらでもしてあげるさ! という気持ちになったものでした。 ニャンにももちろん用意してありますが、 ベッドとしてはお気に入りですが、残念ながらかじってはくれません。 猫にも好みがあるのですね! ![]() ![]() 〜〜若い時とは違うお世話が必要です〜〜 ![]() 老猫になって運動量が減ったのに、 若い時と同じ食事では栄養過多になってしまいます。 カロリー的に70〜90%に抑えるようにしましょう。 肥満の予防のためには脂肪分は控えるようにし、 腎臓に負担をかけないようにマグネシウムなどの ミネラルも抑えるようにしましょう。 市販されている栄養やカロリーが計算された シニア用のフードを選ぶことをおすすめします。 シニア用の他に室内猫用のフードなども市販されています。 ![]() 猫はもともとあまり水を飲まない動物ですが 老猫になり動くことが億劫になると、 ますます水を飲まくなる場合があります。 老猫の場合、水を余り飲まないことが 腎臓に負担をかけてしまうことになります。 そのためにオシッコの病気になってしまったり、 健康面にさまざまな悪影響を及ぼすことになりかねません。 水の飲める場所を増やして、なるべく水が飲めるような工夫をしてあげましょう。 また、逆に飲む量が多すぎるのも病気の可能性がありますので、 その場合は動物病院に連れて行きましょう。 毎日の水の量は、老猫の健康管理にはとても大切なものです。 毎日の水をきちんと量ったり、オシッコの量をチェックすることで、 小さな変化に注意してあげましょう。 ![]() 今まで粗相など考えられなかったコが、粗相をした場合は、 トイレのフチをまたぐのが困難になったのかもしれません。 低くてまたぎやすいトイレに変えることも考えてみましょう。 ただし、トイレが変わることにうまく適応できない場合もありますので、 慎重に様子をみながら変えるようにしましょう。 トイレのまわりには、 粗相をしてもいいようにペットシーツをしくなどの対策も考えてみましょう。 また、いつも寝ている場所の近くに トイレを置いてあげるのもひとつの方法かと思います。 ただしこれも、場所が変わることを嫌がることもあるので、 今までの場所ともうひとつ増やすという方法をとるなど検討してみてください。 ![]() 今まで簡単にジャンプしていたところに、ジャンプできなくなる、 これは見てしまった人間もショックですが、 猫自信も「まさか!」と多少のショックを感じているのではないでしょうか。 また、ジャンプの失敗によってケガなどをしてしまっては大変です。 ですが、それでも老猫は高いところにあがろうとします。 見晴らしのいい、高いところが大好きな猫は、 あがれないことがストレスとなってしまいます。 ![]() 段差を少なくすることで上り下りが楽にできるような 工夫をしてあげましょう。 また、落ち着ける場所をたくさん作って、 その時に応じて、好きな場所が選べるように工夫してあげましょう。 同居の若い猫がいる場合などはなおのこと、 ひとりで静かになれる場所を確保してあげるのも必要なことです。 ![]() 「ネコ」というのは 「寝る子」から付いたといわれるほど眠る時間が長い動物です。 1日の睡眠時間は約16時間、仔猫なら20時間ともいわれています。 そして老猫はまた仔猫時代のように少しずつ睡眠時間が長くなっていきます。 ![]() この睡眠は猫にとってとても大事なものです。 可愛いからと、 かまいたい気持ちはわかりますが 眠っているときはできるだけ そっとしておいてあげましょう。 猫は少々の体調の悪さやケガなどは、 ひたすらジッとして眠ることで耐え、 自然治癒するという方法を用いる動物です。 一般的に野良猫は飼い猫にくらべて寿命が短いようですが、 これは栄養状態がよくないなどの理由のほかに 睡眠不足も大きな原因のひとつといわれています。 老猫にとって睡眠はとても大切です。 愛しい老猫のため、睡眠中はそっとしておいてあげましょう。 ![]() 猫のヒゲは大切な役割を持っています(『猫の体』のページもご覧ください)。 老猫には難聴ぎみなコも多いのですが それでもあまり不自由なく生活できるのは、 実はこのヒゲがあるおかげなのです。 ヒゲが触覚の役目を果たしてくれて、危険から老猫を守っています。 大切なヒゲを切りそろえたり、なんてことは絶対に止めましょう。 ![]() 猫はふだん生活している空間(縄張り)にいるときが 一番安心して暮らすことができます。 環境が変わってしまうことがストレスで そのこだわりは人間同様、年をとればとるほど強くなります。 そして、強いストレスを受けると体の免疫力が弱まってしまいます。 ストレスから病気を発症してしまうこともあります。 老猫には、いつもと変わらない生活をさせてあげるように、 やさしい飼い主の注意が何よりの薬です。 ![]() 「麻酔をかけると猫の寿命が縮まる」などといいますが、 確かに必要がなければ麻酔はかけないほうがよいでしょう。 麻酔をかけることは、一度眠らせてしまうということですから、 人間の場合と同様に危険性がゼロというわけにはいきません。 老猫の場合は、尚更心配になります。 ただ、それでも麻酔をかけるのは、麻酔に伴う危険性と、 手術をする必要性をはかりにかけて、後者がうわまわった場合に 麻酔をかけても体に支障がないかどうか 入念に検査を行ったうえでの判断が必要になります。 そこで、獣医さん選びと獣医さんとの信頼関係も必要になってきます。 若い頃は何の病気もせず 動物病院のお世話になったことがないなどという場合も 老猫になったら、やはり動物病院へ行き、定期健診を受けて、 獣医さんとの信頼関係をつくっておくことをおすすめします。 ふだんから、愛猫の様子を獣医さんに知っておいてもらうことは、 老猫を守るためには必要なことではないでしょうか。 ![]() 体重が落ちた、食欲が落ちた、毛づくろいをしなくなった、 飲む水の量が増えた、歩き方がよぼよぼしている、 尿が多くなった(少なくなった)、など 体調の変化が、老猫になれば多かれ少なかれありますが、 それを、すべて老化現象だからと思い込んでしまうと、 せっかくの病気の信号を見落とすことになりかねません。 老化によって確かに現れる現象ではありますが それは病気の信号とも共通することを頭において、 愛しい老猫の微妙な変化に注意してあげましょう。 ![]() 慢性腎不全は老猫の代表的な病気です。 老いに伴いどうしても臓器の機能は落ちてきますが、 特に腎臓は再生のきかない臓器ですので、 日頃から腎臓へ負担をかけないような食事を心がけ、 機能を温存させるようにしましょう。 腎臓は血液をろ過して余分な老廃物(尿)を捨てる働きをします。 年齢を重ねるうちに腎臓の機能は落ちてきますが 見た目には何の問題も起こりません。 一番はじめに見られる兆候としては、多飲多尿です。 腎臓の機能が低下してくると、たくさんの水分を必要としますので 水を飲む量が増えます。 水の飲む量の把握が難しい場合はオシッコの量が目安となります。 固まる砂をトイレに使っている場合ですと、 1回のオシッコの量がひとつの砂の固まりです。 それが1日に5個も6個もあれば、多飲多尿の傾向にあるかもしれません。 水の飲む量やオシッコの量に変化がある場合は獣医師と相談して、 少しでも腎臓への負担を軽くするようにしましょう。 慢性腎不全の場合は、うまくコントロールしていくという感覚で望みましょう。 ![]() 元気な老猫になってもらうためには、色々なケアなど、もちろん大切ですが 一番は飼い主の温かい愛情なのではないでしょうか。 また、毎日「いい子だね」「元気?」など、そのときどきで声をかけるなどは、 本当に小さいことですが、何よりも大切なことではないでしょうか。 老猫の生活ペースを尊重し、愛情をもって接することが大事だと思います。 |
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